算数が苦手だと数学も苦手になるのか
算数が苦手でも数学が得意になる人はどんな人か
今のままで数学ができるようになるのか不安
こういった疑問に答えます。
本記事で紹介する「算数ができなくても数学ができる子の特徴!7選」は以下の通りです。
- 計算が苦手でも理解はしている
- 自分の頭でしっかり考えている
- 自分は苦手だと思い込んでない
- できなくても楽しんでいる
- 文系脳だと刷り込まれていない
- 点数だけに執着していない
- 算数と日常を過度に結びつけない
私の夫は10年以上、高校の数学教員として様々な生徒を見てきました。そんな数学教育の専門家である夫が感じている、「算数ができなくても数学ができる子の特徴!7選」をまとめました。
この記事は小学生の保護者の方向けの記事ですが、特にご自身が算数が苦手で困っている保護者の方に読んでもらいたい記事です。
この7つの特徴を意識していくと、数学を学習するようになってからのあと伸びに期待できます。
算数ができなくても数学ができる子の特徴!7選
繰り返しますが、結論は以下の通りです。
- 計算が苦手でも理解はしている
- 自分の頭でしっかり考えている
- 自分は苦手だと思い込んでない
- できなくても楽しんでいる
- 文系脳だと刷り込まれていない
- 点数だけに執着していない
- 算数と日常を過度に結びつけない
順番に解説していきます。
計算が苦手でも理解はしている
算数では、計算によってテストの点数が決まることが多いです。計算が早く正確にできれば、算数ができることになります。逆に言うと計算が遅かったり、ミスが多いと点数にならないので算数ができないと思ってしまいます。
その反面、数学では計算ができるだけでは通用しません。しっかりと仕組みを理解した上で計算ができる必要があります。
つまり、計算が苦手でもその計算が成り立つ仕組みをしっかり理解している子は、数学になってから急成長する可能性があります。逆に計算ができるだけで理解していない子は、数学で苦戦する可能性があるので注意です。
なぜそうなるか仕組みを納得しないと進めないタイプの子供であれば、一見授業についていけないように思われたり、算数が苦手だと思われがちですが、そんなことはありません。
もし、自分のお子様がそのタイプであれば、焦って目先の点数にこだわるのでなく、納得して理解する学習を大切にさせることをおすすめします。
お子様が仕組みを理解するような学習をしているかどうか確認してみてください。理解する学習をしていないようであれば、点数が高くても要注意ですし、理解する学習をしているのであれば、それを大事にしてください。
もちろん、数学でも計算力は必要ですので、計算力をつける必要がないわけではありません。ただ、しっかりと理解する学習習慣を算数のうちから身に付けておくと良いでしょう。
自分の頭でしっかり考えている
算数の問題では、自分の頭で考えなくても計算パターンを暗記して、それに当てはめてしまえば、ある程度の問題は解けてしまいます。しかし、数学ではそうもいきません。
数学では、自分の頭でしっかり考えて解くことが求められます。
算数の時に同じ点数を取っていたとしても、それが当てはめただけなのか、考えた上で解いたものなのかで将来的には大きな差になってしまいます。
家庭で簡単に確かめる方法として、解き方をお子様に説明させてみてください。しっかりと説明できる場合には、考えて理解できていると思いますが、何となくという場合には注意が必要です。
また、教科書では扱わないような応用問題に挑戦させてみるのもありです。できる・できないの違いもありますが、自分の頭で考えて解こうとするのか、習ってないから無理とすぐあきらめてしまうのかもチェックできます。
応用問題を授業で扱ってくれたり、プリントなどで出してくれる学校であればいいのですが、そうではない学校では応用問題に触れる機会がありません。その際は、通信教育や市販の教材を上手く活用しましょう。
自分は苦手だと思い込んでない
自分自身が苦手だと思っているかどうかは、場合によっては実際にできるかどうか以上に大切です。
できる・できないに関わらず、自分が苦手だと思っているかどうかで学力にも差が出るだけでなく、将来的な成長や可能性に大きく差が出るからです。
数学をやっていると、どこかのタイミングで点と点がつながって、一気に理解が進むことがあります。高校で数学Ⅲを習って、全ての伏線が回収されることもあります。その前に苦手意識を持っていないことが重要です。
また、算数・数学は積み上げだという人もいますが、ある程度の基礎的な力がついていれば、いつでもやり直すことができます。それよりもその時点でやり直そうと思うだけの意欲があることが重要です。
たとえ周りに何と言われようとも、自分は苦手ではないと信じて算数と向き合ってほしいです!
できなくても楽しんでいる
楽しむことは上達の一番の近道といっても良いでしょう。
算数ができる子が楽しいと思うことは、よくあると思います。ただ、それは本当に算数が楽しいと思っているのか、点数が取れることやそれによって褒められることを楽しいと思っているか分かりません。
その反面、算数ができなくても楽しいと思っているということは、算数そのものや考えること自体に喜びを見出している可能性が高いです。このように内発的動機づけがあることが、学力向上にも良い影響があることが分かっています。
算数に限りませんが、お子様が楽しいと思ったり好奇心を持っていることは、得意になる可能性が高いですので、その気持ちを大切にしてあげましょう!
文系脳だと刷り込まれていない
「〇〇ちゃんは文系脳だからね」という感じの言葉を聞いたことがあると思います。実際にそうであるかないかに関わらず、そのような刷り込みを受けてしまうと自分でも思い込んでしまうので、どうせ文系タイプだから数学ができなくて当たり前だと思ってしまいます。
大人は何気ないつもりで、文系・理系と分けたがりますが、学問にはもともとそのような分け方はありません。昔の数学者たちが、数学者であり哲学者であったり、数学者であり法律家であったりします。日本は特にその意識が強い国のようです。
文系・理系と決めつけることが、子供たちの可能性を潰してしまっている可能性があることには注意が必要です。文系・理系に関わらず、数学はできた方が良いですし、しっかり取り組めばできるようになります。
保護者として、このようにお子様の可能性を狭める発言や子供が思い込まないように気をつけた方が良いでしょう!
点数だけに執着していない
高い点数を取ろうと頑張ることは悪いことではありませんが、点数を取ることだけに執着するのは良くありません。つまり、「点数が高ければそれでいい」「結果があっていれば過程や考え方は関係ない」という考えてはいけません。
逆に点数だけではなく、考え方や過程を重視し、できていても、より良い考え方があるのではないかと考える子は、数学になってから後伸びする可能性が大きいでしょう。
これには、大人の関わり方も大きく影響していると考えられます。点数という結果ばかり褒めると子供も結果を重視しますし、考え方や過程を褒めると子供も過程を重視します。
お子様がテストの結果を持ってきた際には、点数だけでなく答案の中身も見て、コメントしてあげるのがおすすめです!その積み重ねがお子様の考え方を育てると思います。
算数と日常を過度に結びつけない
算数では、日常生活や具体物と結びつけて理解することが多いです。このこと事態が悪い事ではありませんが、過度に日常生活や具体物と結びつけるのは危険です。
なぜかというと、数学は基本的に抽象的な学問であり、必ずしも日常と結びつけられるわけではないからです。具体物で考えられないものに対して、過去の成功体験からいつまでも算数のように日常と結びつけようと考え続けると数学が分からずに嫌いになってしまいます。
数学で抽象的な考え方が求められるからこそ、算数を学習している時に、過度に日常と結びつけないことを意識させてみてください。
まとめ
算数ができなくても数学ができる子の特徴を考えました。もしお子様が算数をできていなくても、この特徴に当てはまっているものがあれば、数学を学習してから伸びる可能性があります。
そこで今のうちから家庭で算数の学習を進めておきましょう!ただ、算数の学習を体系立てて学習させるのは一般的な家庭では難しいと思います。
そこで、家庭でできる通信教育をうまく利用するのがおすすめです。学習習慣をつけながら体系的に学習することができます。
次の記事では、うちの家庭で実際に使っている教材も含めて紹介しています。
私が本当におすすめする3つだけに厳選していて、無料ですぐにお読みいただけます。
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