算数は英語で「Mathematics」(マスマティクス)または略して「Math」(マス)と言います。
それ以外にも数学に関連する英語を知っておくと、数学を学習するようになってからの苦手意識に関係してきます。子どもには数学と英語は関係ないと決めつけずに、どちらも学習するように声がけしましょう!
数学の記号やアルファベットには意味がある
算数では文字式を扱うことはありませんが、数学になると文字が出てきます。\(a\)や\(x\)などアルファベットを使うこともありますが、これらのアルファベットは、ある程度のルールや法則に従って使われています。
例えば、2次方程式は\(ax^2+bx+c=0\)と表すことが多いと思います。
これを2次方程式\(xa^2+ya+z=0\)と表すと、\(a\)についての2次方程式として間違いではありませんが、違和感があると思います。
これは無意識のうちに、方程式は\(x\)で表すものだという感覚があるからです。
このように数学で使われる文字には、暗黙の了解や共通の感覚があります。文字の正しい感覚を持つことは、数学が得意になる上で必要です。数学で文字が出てきてから苦手意識を持つ原因の一つとして、文字の意味が分からないことが関係しているかもしれません。
英単語の頭文字が関係している数学の文字
これらを全て暗記してほしいわけではありません。英単語を知っていると数学の記号が身近に感じられる例として挙げました。「こんなにあるんだ」と感じていただけるだけでも十分です。
- 積分定数\(C\):constant
- 距離\(d\):distance
- 直径\(d\):diameter
- 微分記号\(dx\):differential
- 判別式\(D\):discriminant
- ネイピア数\(e\):Euler’s number
- 関数\(f\):function
- 高さ\(h\):height
- 虚数\(i\):imaginary number
- 長さ\(l\):legth
- 自然数\(n\):Natural number
- 原点\(O\):origin
- 素数\(p\):prime number
- 点\(P\):point
- 半径\(r\):radius
- ルート\(\sqrt{}\):root
- 実数\(R\):real number
- 表面積\(S\):surface area
- 積分記号\(\int\):sum
- 全体集合\(U\):universal set
- 体積\(V\):volume
英単語の頭文字ではありませんが、\(a,b,c\)は定数、\(x,y,z\)は変数や未知数、\(l,m,n\)は整数、\(\alpha\),\(\beta\),\(\gamma\)は複素数で使われることが多いです。
英単語が分からなくても数学を解くことはできますが、英単語が分かっている方が数学の記号や文字に親しみやすくなります。ちょっとしたことかもしれませんが、英語が分かることで数学に対する苦手意識が少なくなります。
様々な教科をバランスよく学習することが大切
数学と英語に限らず、一見関係なさそうな教科でもつながることがあります。子どもには、得意・不得意や好き・嫌い、必要・不要に関わらず、様々な教科をバランスよく学習させることをおすすめします。
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